岩手県の南部地方に伝わる郷土芸能「鹿踊」(ししおどり)、この木彫り人形は形と色彩の美しさと勇壮な姿が特徴です。 花巻の郷土芸能「鹿踊」のミニチュア人形
泥人形の一種である花巻人形は、享保年間に花巻鍛治町の太田善四郎が京都の伏見人形、仙台の堤人形の技術を身につけて作り出したのはじまり。 人形の種類は多彩で雛人形、恵比寿、大黒などの縁起ものから、干支、動物などモチーフもさまざまです。
稲わらを材料にした簡素な馬人形で花巻地方独特なもの。 全国に馬にちなんだ郷土玩具は多いものの、ほかに類を見ません。 恋などのためにわら馬をつくり、円万寺の観音堂に夜ひそかに納め、願い事の成就のお礼に黄や赤の布をしめて納めたという伝説をもつ。 縁結びに由来する民芸品。
古来南部は佐渡と共に産金国として有名で、この繁栄を子孫に永く伝えようと砂金で牛の形をつくり、家宝として大切にされてきたのが、この黄金牛の始まりと言われている。 手すき和紙を幾重にも張り合わせ、首振りの牛型玩具として、完成させた郷土玩具です。 幸運と商売繁昌のマスコットとして愛好されています。
藩政時代士族の内職としてはじまったものが、明治維新後は本職とするようになり、大正8、9年には年間25万本ほどを生産する花巻物産の一つとなった。 現在では、1軒だけが生産しているが、ミニ傘や壁掛け傘など、装飾品としても人気が高い。
宮沢賢治作品の「銀河鉄道の夜」をイメージさせるハンカチ。 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」などをモチーフにしたハンカチ、コースターなど。
賢治・光太郎にちなむテーブルセンター、のれん、小物など気軽に使えるものが多く、おみやげ品として人気がある。 宮沢賢治「雨ニモマケズ」の全文のれん、テーブルセンターなどがある。
平泉の中尊寺や毛越寺などで使用されていた什器類が民間に伝わったもので、花巻でもつくられている。南部の漆は、世界最高の品質を誇るだけに、高級漆器に用いられている。また、宮沢賢治の生誕地として、賢治作品にまつわる漆器もつくられている。